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漢字

漢字

  • 漢字は、世界の人口の三人に一人が使用している文字で英語の二倍以上、世界で最も広く使用されている。また、最も長い歴史を持ち、多くの変遷を経ながらも現在も変わることなく使用されている。

    漢字は、中国で自然のさまざまな事物を描くことから始まり、意味(字義)や語音(形声)を組み合わせて作り出された。この中国人の漢字をつくる想像力が多くの漢字を生み、独自の美意識、自然観が盛り込まれた。書の原点である漢字は、このようにして生まれてきた。

    漢字は始め、神との会話の役目をし、宗教性の強いものであったが、文字に対する敬虔な気持と精神性の継承が行われ、時代、用途、人々の求め、美意識などによって変遷し、次のような書体を生み出した。甲骨文、金文、篆書、隷書、楷書、行書、草書などで、一つの文字についても幾通りもの構造の違った形式(書体)があり、その書き振りは自由で、書者の表現力に任される。そこには人間性の表出があり、世界で唯一の書芸術を生み出した原動力があるようです。

作品一覧

異路同帰・・・(淮南子)種蕉宵聽雨 採薬暁穿雲・・・(史國華)去無所至白水満春塘旅鴈毎廻翔・・・(沈約)不亂・・・(阿弥陀経)歡楽極兮哀情多少壮幾時兮奈老何・・・(漢・武帝)南金東箭人中之龍草門長不關 間庭人跡稀・・・他一首・・・(良寛)襟披乗石磴 列席俯春泉・・・(王勃)罷釣秋風暮 江村路自斜・・・(赤田臥牛)杏花飛簾散餘春 名月入戸尋幽人・・・(蘇東坡)明窗聞暗雨 白髭漸青陽・・・(尾藤二洲)中歳頗好道 晩家南山陲・・・(王維)天降二龍・・・(史記)魚網之設鴻則罹其中 螳螂之貧・・・(洪自誠)金陵夜寂涼風發 獨上高樓望呉越・・・(李白)清晨入古寺 初日照高林・・・(常建)城下河流日暮寒 明燈緑酒・・・(王漁洋)独坐幽篁裏 弾琴復長嘯・・・(王維)不踐迹有徳者必有言 有言者不必有徳・・・(孔子)展驥足・・・(三国志・蜀志)寵辱不驚・・・(唐書)