平成24年干支文字切手発行
平成24年 2012年 干支文字切手(グリーティング郵便切手)の発行
ご好評につき、今年も毎日書道会所属の書道家による「干支文字切手」がグリーティング郵便切手として日本郵政グループ郵便事業株式会社より発行されました。 グリーティング郵便切手は、春夏秋冬様々な季節のご挨拶等にお使いいただける切手です。
平成24年の干支である「辰・龍・たつ」の字を題材としています。
発行する郵便切手の内容
名称 | 干支文字切手 |
種類 | 80円郵便切手 |
発行日 | 平成23年11月21日(月) |
シート構成と意匠 |
1シート10枚 ※1枚から販売します。 |
印面寸法 | 縦36.5mm×横28.05mm |
小切れ寸法 | 縦36.5mm×横28.05mm |
シート寸法 | 縦222.5mm×横112.2mm |
版式刷色 | オフセット5色・エンボス加工 |
書 |
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考証助言 | 松丸 道雄(まつまる みちお)(東京大学名誉教授) |
デザイン | 貝淵 純子(かいふち じゅんこ) |
背景写真提供 | 京都国立博物館 |
【「干支文字切手」について】
複数の書家が様々な書体で書き表した翌年の「干支文字」をデザインした切手は、平成16年(平成17年の干支「酉」)から発行しており、本年で8年目を迎えます。
来年の干支である「辰」の書を基としたデザインのほか、印刷の段階で強く圧力をかける技法で、文字の一つ一つが点字のように盛り上がっている「エンボス加工」と細かな文字「微細文字」の特殊印刷が施されています。
【切手デザインについて】(解説は書家の方々からのコメント)
1.楷書に近い行書の辰(かいしょにちかいぎょうしょのたつ)
平穏にわかり易い作を、と試み、一方、日本人の底力を信じ、昇竜のような復興への願いを筆に託した。
2.金文の辰(きんぶんのたつ)
穏やかな年になることを祈り、大空高く辰(龍)が舞い上がるように装飾的に表現してみた。
3.仮名(かな)のた(太)つ(川)
ひら仮名のもと字は、漢字を崩した形(草書体)。この書体を現代書として捉えてみた。
4.説文古文の辰(せつもんこぶんのたつ)
古漢字の原始的な魂のほとばしりとスケールの大きさを追求した。
5.隷書の龍(れいしょのたつ)
漢時代の木簡(もっかん)は肉筆の宝庫である。隷書は造形が面白く豊かな感性を楽しむことができる。
6.金文の辰字による篆刻(きんぶんのたつじによるてんこく)
古璽(こじ)(戦国時代の印)的(てき)表現。十二支の頭目(とうもく)である「龍」に、今年の「辰」は穏やかな平安の祈りを込めて。
7.金文の辰字による刻字(きんぶんのたつじによるこくじ)
蜃(はまぐり)(二枚貝)の殻が開き、内にある弾力性に富む肉が動いている象形を板に刻(ほ)り現代的に表現した。
8.草書の龍(そうしょのたつ)
龍は瑞祥(ずいしょう)の象徴でもある。稔(みの)り多い新年を念じ、重厚な線で勢いよく書いた。
9.隷書の辰(れいしょのたつ)
木簡風の素朴な味わいと、隷書の持つ装飾性豊かな造形の楽しさをミックスさせたいと思った。
10.仮名(かな)のた(多)つ
「た(多)」は万葉仮名(まんようがな)。仮名文字のようなしなやかで、しかも力強い動き。日本の再起を願って書いた。
【背景:「龍虎図屏風(りゅうこずびょうぶ)・右隻(うせき)」(部分)について】
「龍虎図屏風」は、安土桃山時代を代表する狩野派の絵師であり、京狩野家の始祖である狩野山楽(1559~1635)の代表的な作品の一つです。
本作品は、左隻に虎、右隻に龍を配する武家好みの典型的な龍虎を描いた六曲一双(ろっきょくいっそう)の屏風絵で、空を切り裂くように現れた龍とそれに対して咆哮する猛虎が凄くよく連動していて臨場感に溢れています。
図柄には「龍虎図屏風」の右隻を採用しています。
所蔵:妙心寺
販売概要 / 販売場所
全国の郵便局及び郵便事業株式会社支店等。
詳しくは日本郵便の該当ページをご参照ください。